値上げされた鳥貴族はもうコスパ悪いの?
以上の疑問にお答えします。
どうもヨンロクです(@yonrokublog)40代をシンプルに活き活き暮らすための生活習慣、健康、ファッション、一生物アイテムなどのライフスタイルを発信しています。
全品280円均一というリーズナブルな価格設定を武器に一気に店舗数を拡大し、まさしく”飛ぶ鳥を落とす勢い”の鳥貴族は誰もが知る大手外食チェーンだ。現在の店舗数は全国643店(※2024年7月期)になり、黄色に赤の文字がトレードマークの店舗を、一度も利用したことがないという人はおそらくいないのではないだろうか。
筆者の近所にも10年前ぐらいにオープンしたわけだが、当時はよく利用していた。子供達も焼き鳥が大好きだし、なにせ安い。全品均一価格という明瞭会計なので、子供達がバンバン注文しても「だいたい合計はこれぐらいだな」と計算しやすいから親としては安心して食事が楽しめるわけだ。
しかしそんな鳥貴族だが、現在は値上げをきっかけにどんどん客離れが起こっているという噂があとをたたない。
たしかに最近全然トリキ行ってない、、、
コロナで外出自粛になったことで飲み会や外食する習慣がなくなり、家で自炊することがすっかり当たり前になった筆者だが、あれほど人気だった鳥貴族に何が起こっているのだろうか?とふと気になった。
鳥貴族はもうコスパは悪くなってしまったのか?本当に客離れは起きているのか?
この記事ではチートデイに久しぶりに鳥貴族に行ってみた体験レポをお届けしたいと思う。
鳥貴族は人気がなくなった?
家の近所にオープンした鳥貴族は、常に満席状態でとても人気があったと記憶している。電話予約を受け付けしないシステムだったため、開店前から順番待ちする人も多く、店の外には行列が並び、入店するのに30分以上も並んだこともあったものだ。
しかし最近は、並んでいる光景もほとんど見かけなくなり、噂通り客離れが起きているのもまんざら嘘ではないのか?と感じたわけだ。
もともと全品280円という低価格路線で展開していたため、昨今の物価高もあり値段にシビアな顧客層が離れてしまったのだろう。
SNS上ではこんな意見が飛び交っている。
なんだか割高感ある
鳥貴族の料理に370円出せる人はもはや貴族だな
コーラを飲んでも缶で出てきて370円だから焼鳥4本とジュースで1110円は高いね
もうコンビニの焼き鳥でいい
一気に100円上げてもいいから、質と量増やしてほしい
そろそろ一律は止めるべきでは?
そんな辛辣な意見もあり、鳥貴族を運営している株式会社エターナルホスピタリティグループの株価は今年3月を天井に現在下落トレンドになっている。
鳥貴族の売上が低迷し、客離れが起きている原因はやはり価格が原因なのだろうか?
鳥貴族は高いのか?
昔は全品税抜280円という破格の価格設定だった鳥貴族だったが、現在は税込370円になっている。
鳥貴族のこれまでの値上げの歴史を振り返ると以下のようになる。
1986年〜 | 250円 |
1989年〜 | 税抜280円(税込288円:消費税3%) |
2017年10月〜 | 税抜298円(税込322円:消費税8%)※2019年から消費税10%:税込323円 |
2022年4月〜 | 税込350円 |
2023年5月〜 | 税込360円 |
2024年5月〜 | 税込370円 |
2017年までは店舗数の伸びに比例し対前年売上高はプラス成長を達成していたが、これまで長く続けていた税抜280円から2017年10月に値上げしたことにより、2018年7月期、2019年7月期には連続して対前年マイナスとなり、上場以来初の赤字に陥った。
やはり”1品300円以下”という魅力が大きかったのだろうか、「たった18円」の値上げにもかかわらず想定以上の客離れが起きたことが当時注目された。
その後コロナによる大打撃は言わずもがな。さらに昨今の原材料価格の高騰や、輸送コスト、人件費の上昇などにより近年でも鳥貴族は度々値上げに踏み切る決断に迫られ、22年には税込350円に、23年には税込360円に、そして今年5月には税込370円になり毎年10円ずつ値上げしている状況だ。
当時から比べると80円ほど値上がりしているわけだが、果たしてもはや高いと感じてしまうのだろうか。
久しぶりに鳥貴族に食べに行った
筆者の食生活は毎日自炊だ。ふだんは夜だけ食べる一日一食のオートファジー生活を送っているわけだが、この日は2週間に1度のチートデイだった。遅めの昼ごはんだったこともあり、夜の18時ごろに晩御飯は何を食べようかと思ったが、それほどお腹も空いていなかったので「久しぶりに鳥貴族で軽く飲みに行こうか」と思ったわけである。
ちょっとトリキ行ってくるわ
誰と?
いや、一人でwひさびさに食べたいなと思って。カウンターに1人ぐらいならすっと入れると思う。
電話で聞いてみたら?電話予約は取れないはずだけど、混み具合は教えてくれるんじゃない?
たしかに寒い中、鳥貴族まで歩いて満席で待たされるのは嫌だったので電話で問い合わせしてみることにした。
あの〜予約はできないとは思いますが、カウンターに今から1名なら入れますか?
どれぐらいで来れますか?
10分ぐらいで行けるかと
今でしたらカウンター空いているので大丈夫ですよ。念の為お名前だけお聞きしておきます。
筆者は「ワイルドシングスのモンスターパーカ」を羽織りすぐに出掛けた。
鳥貴族はもうコスパ悪い?
店に到着すると電話対応してくださった店員さんだったようですんなりカウンターに案内された。
店内を見渡すとほぼ満席状態だった。ファミリーもいればカップルもいて、比較的若い人が多い印象だった。
なんだ全然流行っているじゃないか
席が空くのを待っているお客さんこそいなかったものの、店内は賑わっていた。
鳥貴族の注文はすべてタッチパネルになっている。今の時代はもはやこれがスタンダードだ。
すでに注文するメニューは決めていたので着席と同時にすぐさま注文した。
メガ金麦
まずはビールだ。ビール好きな筆者は鳥貴族ならいつもプレモルを何杯かおかわりしていたが、今回は質より量を選び「メガ金麦」を注文した。
すでに昼からビールを何缶か飲んでいたのでメガ金麦一杯でじゅうぶんだと思ったわけだ。
タッチパネルで注文してから数分後すぐに持って来てくれた。たしかにメガサイズだ。見た目はかなりの量に感じるが巷の情報によると570mlぐらいだとか。
しっかりと冷えていて生ビールの泡が実に旨い。いいじゃないか金麦も。
金麦の350ml缶が1本あたり154円と考えると、生ジョッキでこの量で370円はお得に感じる。
味付け煮玉子
焼き鳥が焼き上がるまで時間がかかるため、スピードメニューからチョイスしたのは「味付け煮玉子」だ。
おつまみの定番「国産枝豆」か、やみつきになるうまさの「超!白ねぎ塩こんぶ」とも迷ったが、この日は玉子を食べていなかったのでこちらをチョイス。チートデイとはいえ、健康のことをついつい意識してしまうようにすっかりなってしまった。
半分にカットされた玉子が4つ。からしも付いているが煮玉子2個で370円はさすがに割高感を感じてしまう。
味は濃すぎず、ほどよい出汁がきいていてとても美味しかった。メガ金麦を飲みながら、焼き鳥を待つ。
もも貴族焼き(塩)
注文してから10分ほど過ぎたあたりで焼き鳥が運ばれてきた。鳥貴族といえば、やはり貴族焼きだろう。もも肉、むね肉があり、それぞれタレ、塩、スパイスの3種類あるが、筆者が昔から好きなのが「もも貴族焼き(塩)」だ。
昔から刻みネギは食べれるが、長ネギがどうも苦手で焼き鳥のいわゆる「ねぎま」は好んで食べることはない。しかし、鳥貴族の貴族焼きとなると話は別だ。最初に食べたとき「なんて美味しいんだろう」と衝撃を受けたものである。少し焦がされた長ネギの香ばしさの後に来る甘みは絶品。もも肉のジューシーさと合わさりこれ以上ないハーモニーを醸し出す。今回の貴族焼きもとても美味しかった。久しぶりだったこともあるかもしれないが、去年の5月から塩はすべて岩塩に変更したようで、そのせいかもしれない。
やげんなんこつ
2つ目の焼き鳥としてチョイスしたのは、「やげんなんこつ」だ。昔からこのコリコリとした食感がたまらない。貴族焼きと比べるとボリュームが少なく感じるがビールのおつまみとしては最高の一品だ。
キビキビと動く若いバイトの子たち見ながらカウンターで一人、もくもくと久しぶりの鳥貴族の焼き鳥を楽しみながらアレを待つ。
とり釜飯
注文してから約30分後に出てきたのが「とり釜飯」だ。これが昔から大のお気に入りだ。鶏肉、ごぼう、にんじん、かまぼこのシンプルな具材だけだが、鶏だしが染み込んだとても上品な美味しさがある。にんじんやごぼうなど野菜嫌いの子供たちもうまいうまいと何杯もおかわりするぐらいだ。
筆者がよく利用していた頃は、客席で時間を測って自分たちで炊き上げていたのだが、この日は炊き上がった状態で出てきた。どうやらオペレーションが変更されたようだ。
軽くよそってお茶碗2杯ぐらいの量になる。この美味しさで370円はありがたいと感じる。30分待たなければいけないデメリットはあるが、待つだけの価値はあると思う。まだ食べたことがない人はぜひ一度試して欲しい。ただし最初に注文しておくことは忘れずに。
とり釜飯と残った焼き鳥、そしてメガ金麦を飲み干し、ちょうど良い具合に腹も膨れたのでお会計をした。
お会計合計:1850円(税込)。
やっぱり安い
5品でこのボリュームと美味しさ、2000円でおつりが返ってくるわけだから間違いなく、
鳥貴族は今でもコスパ最高
鳥貴族公式HPに書かれている「うまい!を、きがねなく!」は妙を得た納得のキャッチコピーのように感じる。
まとめ:感想
以上、久しぶりに食べに行った鳥貴族について体験レポをしてみた。
値上げしたことにより客離れが起きていると言われている鳥貴族だったが、今回久しぶりに食べたが個人的にはコスパが悪いとは思わなかった。たしかに昔の全品税抜280円と比べると高くなったのは事実だが、昔が安すぎたせいではないだろうか。昨今の原材料高騰、人件費や物流コストの上昇によって他の飲食店もどこも値上げせざるを得ない状況だから鳥貴族が値上げするのも当然だろう。
ただ鳥貴族の場合、値上げは税込390円までが限界だと個人的には思う。それ以上値上げしてしまうともはやそこらへんの焼き鳥屋と変わらなくなるし、買収して同じグループになったやきとり大吉とのバランスも崩れてしまうことになるので今以上の客離れが起こるのは必死だろう。
国産鶏にこだわって、ネギやキャベツなども提携農家と一緒になって取り組み、創業当時からずっと守られている自家製タレ、そして串は1本1本丁寧に串打ちするなど美味しさの追求にも余念がない鳥貴族はこれからも応援したい企業のひとつだと思う。
資金に余裕がある人は株を所有して株主優待制度のお食事券をもらうのも良いだろう。100株で年間2,000円、300株以上で年間6,000円、500株以上で年間10,000円相当のお食事ご優待券がもらえる。(※2024年12月時点)
筆者のようにしばらく鳥貴族を利用していない人は久しぶりに足を運んでみてはどうだろうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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